今年はじめの梨塾は、寒い朝からの始まりでした。家を出る時点で0〜1度、トミンで走ってる間も3〜6度でした。陽があたっているものの、風のせいで寒めに感じます。去年1月の塾はここまで寒くなかった気がするなぁ…。
受付時間を30分遅らせていただいたのは、自走組にはとてもありがたい措置でした。今月は塾長が参加者のバイクを試乗するというイベントもあり、参加前から非常に楽しみにしていました。抽選なので自分が選ばれるかどうかは、当日まで分からないのですが・・・
■ フリー走行 #1
今月は既に3回練習に来ていますが、すべて午後走行のみ。つまり、朝の気温・路温からの走りには慣れていません。タイヤウォーマーを持たない自分は特に慎重に走りだします。普段の午後からの走行であれば、15周ほど走ればそこそこ温まってきて、深いバンクやブレーキの引きずりに気を付ければ段々走れるようになってきます。そこから徐々にペースアップしていけます。でも、今日の1本目はバイクも身体も温めるだけで25分が終わってしまいました。
■ フリー走行 #2
2本目。1本目で温めたタイヤは完全に冷えて戻っているので、自分の身体と共に再度また温め直し。1本目よりはギクシャク感がなくなってきたものの、まだ思い切っては走れませんでした。走りが上手い人はウォームアップの仕方も上手いですね。
さて、自分の走行後は、塾長による自分のバイクのテスト走行!各クラスで1人ずつ抽選で選ばれることになっていましたが、Aクラスでは、自分のバイクに乗っていただけることになりました!自分のバイクがあんなにスムーズに速く走ってるのを見るのは非常に新鮮な感じです。
乗っていただいた印象を伺いました(あくまでも私が理解している内容です)。
- 全体
- 「ここを直さないとどうしようもない」という部分は特になく概ねOK。この状態を信じて乗っていこうと思います。ありがとうございました!
- ファイナルがロング気味
- もう1丁くらいショートにすると良い。コーナリング速度が遅い自分は特に、回転が落ちると帝王に向けての加速に影響するということだと思う。ただし、アクセルワークはよりシビアになるので注意が必要になる。
- 前後ともに低く、フロントの動きが重い印象
- 改善を試みるため前後サス変更⇒試乗、を数回テストしていただきました。タイヤの空気圧等も再チェックしましたが正常。Fフォークは先月O/Hしたばかり。最終的には初期状態に戻す、という塾長判断となりました。
■ フリー走行 #3 & タイム計測
さて、午前は27秒台はおろか、28秒台すらほとんど出ていない状態。つまり、調子が良い周でもベストの1秒落ちくらいでしか走れていません。ここは「いつもタイムアタックは調子がいい自分」を信じて走ることにします。なんかタイムアタックというお膳立てがあると、スイッチが入りやすいみたいなんです。
ただ、スイッチを入れるといっても、この冷えたタイヤではスイッチを無理矢理いれるのも危ない。タイヤが温まって内圧が上がる等、バイクが自然に動くようになるのには時間がかかります。タイヤウォーマーを使ってない自分は尚更。
探り探り走っている自分。Y木さんに追われる(撮影:みっち〜さん)
さて、残り「10」のボードが掲示され、タイムアタック開始。一生懸命走るも、まだまだ集中力が上がりきってないみたい。本当に調子が出てるときは冷静ながらも無我夢中感があるけど、まだ頭の中に雑念が色々巡っている感じ。
で、結果はAクラス4位。28秒51。ベストの0.65秒落ち。今日の調子を考えるとこんなもんですかね。社長さんはついに公式記録として26秒台を達成されていました。おめでとうございます!
■ K-RUN GP
昨年5月以来、2度目のAクラス決勝です。タイムとしてはY木さんと良い勝負になりそう。あわよくばさらに前のお二人に引っ張ってもらおうなんて…。けれど、自分はセカンドローからのスタートなので、スタートでY木さんの前に出るのは非常に難しい。まずはY木さんにぴったり着いていってチャンスを待つ作戦。
いよいよスタート。
クラッチミート。ちょっとふらふらして右によってしまった(撮影:しにちなかおさん)
ここ数回の参戦の中では一番失敗したスタートだったかも(汗)
この段階では先頭からそれぞれほぼ間隔(撮影:しにちなかおさん)
それでも、なんとか同じ列のT井さんよりは前の位置につけることができた。
さすがに1、2位のお二人は速い…。どんどん離れていきます。まずはY木さんにピッタリ着けて抜く場所を探すのが先決です。何周も何周もY木さんとランデブー走行です。
前半はどこで抜こうかと探って、ブレーキングで横に並びかけたりしていたのですが、Y木さんはどんどんペースを上げていき、同じペースで着いていくのがやっとな状態になっていきました(走行後に自分のLAP SHOTを確認したところ、K-RUN前半は28秒後半〜29秒前半だったラップが、終盤は28秒1も数周出ていて、自分のペースが落ちたのではなくY木さんの方が速くなっていったことが裏付けられています)。
「こりゃ、精一杯で抜くどころじゃないなぁ…」という感じでしたが、この緊張感、たまらなく楽しいです!
帝王進入と左ヘアピン進入よりは、まだ1コーナー進入の方が可能性はあると思い、最終コーナーの回り方を考えながら走っていました。自分の今の走りでは加速体勢に移れるまでの「待ち」が長いです。勝負には弱い走り方ですし、効率的ではなさそうです。フリー走行で走っているとそれほど深く考えなくても、K-RUNだと前走者を抜くために必死に考える。レースで得られる教訓は多い、というのはこういうところにもあるのかな、なんて思います。
レース終盤。やはりY木さんのペースは良く、抜けそうにありません。自分のペースも上がってるはずなのに、少し差が開いてしまってさえいる。
ついに残り2周、最終コーナー。この最終コーナーを立ち上がったら残り1周!というところで、Y木さんがスリップダウン。接近戦をしていたのでかなりビックリしましたが、なんとかアウト側に避けることができました。ご本人と接触することがなくて本当によかったです。
そのままチェッカー。Aクラス3位ということになりました。
Y木さんはバイクのカウルが一部破損したりしてしまいましたが、お身体に大きな怪我はなかったことが不幸中の幸いです。今回は残念でしたが、また復帰されたら、ぜひ一緒に走らせてくださいね。
今回は高校生の方も参加されていて、非常に元気な若々しい雰囲気も感じられて良かったです。梨塾では自分でも十分若手だと思うのですが、さらに一回り近くも若いだなんて凄いなぁと思います(^^; あの楽しくてしょうがない感じ、こっちまで嬉しくなってきます。場を用意してくださっている塾長はじめスタッフの皆さまに感謝です。
■ 走行メモ
- 1コーナーから帝王進入までのラインを直線的にとること。1コーナーを早く終えて2コーナーに向かう考えは誤っていないが、単純にタイミングを早くするのではなく、無理なく帝王に直線で向かえる走りをする。
- 左ヘアピンのバンク角は、加速直前が一番深くなってしまっている。転倒の可能性が高まるので変えていくこと。イン側ステップを遅くまで踏み過ぎなのかもしれない。まだ今の自分のレベルだったら、ここでタイムを稼ぐのでなく、安全にきれいに走ることを心がける。
最大バンク角はもっと早い段階にしないと…(撮影:しにちなかおさん)
- やっぱりもう少し後ろに乗って、低く構えた方が良さそう。感覚的に「大きく抑え込む」感じがほしい。
- ブレーキ時のイン側の足でのホールド。挟むようにして踵はスイングアームに触るくらいにしてみる。
前に乗り過ぎ(これでも結構マシな方)。それとイン側の足(≠膝)のホールドを考え直そう(撮影:しにちなかおさん)
- 最終コーナーで外側を回るのはいいけど、「どの段階で外に出るのか」「頂点を作る角度」の再考の余地十分にあり。自分は中盤で外に出て、頂点は鋭角に回っているけど、向きが変わるまでの待ち時間が長い。もう少し序盤で外に出るようにした方が良さそう。
もっと外から入って初期段階で膨らんで、早めに向きを変えるラインへ変えていきたい(撮影:みっち〜さん)
# 今回もしにちなかおさんとみっち〜さんによる撮影の写真を使わせていただいております。
# 毎度本当にありがとうございます。
ディアブロスーパーコルサ SC2 走行時間計: トミン7.0時間+自走5往復+α