とっても良い天気。むしろ暑いくらいの気候で耐久の30周にうってつけです(笑) 直近2回は雨交じりの走行しかできてないけど、なんだかんだいって4月は既に3回走っているし準備万端。
これくらい暖かいとタイヤウォーマーがないハンデもほとんどなく、Aクラスの中でも良い勝負ができそうです。先月はAクラス初優勝という嬉しい出来事がありましたが、今月は実力1、2位のライダーが本命のバイクで復帰してくるので同じようにはいきません。
ただ、今月は胸を借りるつもりではなく、勝つつもりで塾に参加しています。いつもなら「ひょっとするとスタートで上手くいけば勝てるかもしれない」くらいのつもりでいましたが、今月は「絶対にスタートを成功させて勝つ!」という気持ちと考えを持っています。
■ 午前フリー走行
1本目から良い調子。路面温度が高くタイヤのスムーズさが感じられるので、気持ちよく走れます。一本目のベストは26秒64。
塾長からは最終コーナーのブレーキングで、身体を左にオフセットした状態から右にオフセットする時の身体の入れ方についてアドバイスをいただいた。ブレーキリリース後のフロントタイヤの不安感(自分の身体〜タイヤ〜路面で、自分の身体が路面を掴むインプットが少ない気がした)は1コーナーでも感じていたのですが、どうやら身体を入れすぎていたようです。
2本目はその身体の入れ方に気をつけながら走行。確かにそうすることでフロントタイヤからのインフォメーションが多くなって安心して走れるようになりました。
ただ、2本目の最後の方で1コーナーのブレーキングでリアをロックさせてしまい、フロントブレーキをリリースして倒しこむタイミングを見計らっているうちに、そのタイミングを逸してしまった。そのまま倒しこめなくはなかったけど念のため速度を落としてコースアウトさせることに。フロントフォークの入り方も含めて、車体姿勢とタイミングが大丈夫であれば意外と倒しこんでも大丈夫なものだけど、今回は感覚的に安全側を選択した方が良さそうだと感じて…。
ところが、コースアウトして止まる予定だったんですが、意外とぬかるんでてバイクを支え切れず立ちゴケ状態。Uターンに失敗して立ちゴケるレベルの速度だったので、人間もバイクも全然ダメージはなかったのですが、走行中断や救出に来ていただく等のご迷惑をおかけしてしまい大変失礼しました。。。
■ タイムアタック
先月はクリアラップを効率的に取れずに26秒台を逃してしまったので、今回はそうならないように頭の中で事前シミュレーション。3月までの気温ではゼッケン順にコースインしても、タイヤウォーマーを使っているライダーに先に行ってもらうしかなく、前後のライダーとの間隔を自分ではコントロールするのが難しかった。しかし、今回は後ろに譲らずとも前の二人と近いペースで走ることができる。そして前の二人は自分よりも速いライダーだから前が詰まることはないはず。
そういう考えでタイムアタックの10周の前半のうちにきっちりタイムを出しておく作戦。一度始まってしまったらまた10人が均等に分散してしまい、クリアラップを取るのは辛くなりそうですからね。
結果は以下の通り(5周目に一度ピットインしてるので1周少なくなっています)。27秒台が1つもないので、タイムアタックしている周と捨てている周の違いが分かりやすいですね(^^;
周回数 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
タイム | 26.62 | 26.56 | 28.68 | 26.44 | 53.29 | 29.77 | 26.73 | 26.50 | 28.60 |
おお! 26秒44が出て4/1に更新した自己ベストを0.02秒更新! これでコースレコードとの差は1秒を切りました♪
が、公式タイムとしてはどこまで計測されているのか…。26秒44の前後はタイムアタックしていないタイムですからね。それでも1〜3周目は連続して26秒5〜6を出せているので期待はできそう。フロントローは何とか確保できたかな、と想定してスタートから1周目終了までの走行を脳内シミュレートしてたら、予選結果の発表が。
このメンバーとしては12月以来の自己ベストタイの2位を確保! 26秒51というタイムは梨塾での公式記録としても自己ベスト更新(0.3秒)という結果となりました!
■ K-RUN GP
12月以来のセカンドグリッド。そして両隣のライダーも12月と同じ。ただ、スタートは12月のように1人だけ置いていかれることのないようにしたい。運に頼るだけでじゃなく、今回は自分の力で掴み取ってやる!という気持ちでグリッドに整列。
グリーンフラッグが掲げられて...スタート!
目論見通り、出だしはかなり上手くいった!
トミンのフロントローでは一番有利そうな真ん中のポジションの優位性を活かして1コーナー進入は先頭を奪取!
帝王コーナーまでも先頭をキープ。
そして、左コーナー。アウト側から抜かれそうなほどの猛プッシュを受ける! かろうじて先頭をキープし、最終コーナーに向けて立ち上がる。
この時点で後ろが誰なのかは分からないがとにかく走る。
先月同様、3周目までは落ち着いて調子を見ながら、ペースを上げずに周回。
4周目からは思いっきり走ります。しかし当然のことながら、後ろは離れるどころか全く気が抜けないほどのプレッシャーを真後ろに感じる。
ただ、思い切り走るといっても30周連続走行ということを考えると、やはりそれを意識した走りになってきます。
後ろを意識しつつもブロックラインは使わず普段のライン。ただ、精神的&身体的にある程度楽ができる走り方で走行(特にコース後半)。走行前のブリーフィングで塾長も言っていましたが、ベストラップを出すような100%で30周は走り切れませんからね。折り返し地点の15周くらいまで、しばらく26秒台後半で周回。
ようやく後ろが誰なのかが分かったのは、バックマーカーに追いついてから左の立ち上がりでチラッと後ろを見たときです。分かったところで大きな作戦変更ができるほど引き出しはないにしても、自分の中での不確定要素が一つ減る気がして安心する。
最後まできっちり走り切るため、一旦この辺りでペースを緩めてみることに。ただし、コース上でも抜かれそうなポイントはきっちりペースは落とさず走り、大丈夫だと思うポイントを体力の回復に充てた。
その後、残り5周ほどになり、一番ペースを落とした周(後で見たら27秒3だった)の次の周、急にペースを上げてみた(後で見たら26秒6だった)。
もちろん後ろの2人の方がベストラップは上なので振り切れるわけはないですが、それでもまだ余力があったということを見せることで揺さぶりになるかもしれないと考えました。
その目論見はバイクの距離を遠ざけることにはつながらなかったけど、自分なりにペースをコントロールしつつ、何とかトップで30周走り切ることができた!
周回数 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
タイム | 29.62 | 27.19 | 27.13 | 26.71 | 26.94 | 26.83 | 26.86 | 26.96 | 26.84 | 26.98 |
周回数 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
タイム | 26.91 | 26.88 | 27.04 | 26.87 | 27.28 | 28.03 | 27.37 | 27.06 | 27.09 | 26.77 |
周回数 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
タイム | 26.84 | 26.93 | 26.67 | 27.01 | 27.37 | 27.30 | 26.65 | 26.94 | 27.01 | 27.43 |
いつものトップ2がいる状態での優勝は本っ当に嬉しい! 走り切った後の達成感はとてつもなく大きかった! 先月もAクラス優勝は達成できましたが、今月これでやっと自分が完全に納得する優勝ができたと思えました。みなさま、本当にありがとうございました!
――もちろん、この後はこのバイクできっちり家まで帰りました。記念となるこの日に30,000km超え!
写真:梨本塾「2012ゴル耐」:http://kei74moto.client.jp/
(走行写真は梨本塾オフィシャルの写真を使用させていただいています)
- 公式レポート
○タイヤ使用状況:
F:DIABLO SUPERCORSA SC1 200 LAPs (1.6時間)
R:DIABLO SUPERCORSA SC2 480 LAPs (3.7時間) [含む逆履き 100 LAPs 0.7時間]