今年も暑い!のプチ耐久レースに行ってきました。
10日前のサシ塾も蒸し暑かったけど今日はそれ以上。家を出てからトミンまでの道のりさえも暑くて体力消耗気味(泣) 自走人には分かると思うのですが、いつも東京方面から北上していくに従い段々気温が下がってくるのが分かります。守谷SAあたりを境に涼しくなる(冬は寒くなる)気がするのですが、この日は元々が暑いのでそれも気休め程度。昼間は相当の暑さになることが予想される出だしです。
■ フリー走行1
初の前後SC1での走行です。前/後が、SC1/SC2、SC1/K1、SC1/K2、K1/K2、K1/K1等は試したことがありますが、リアSC1は初めて。以前SC2からK2に変更したときは空気圧を0.2ほど低くして丁度良かったので、K1→SC1な今日は、K1時よりも逆に0.2ほど高くしてコースイン。
ところが、結果からいうとこの空気圧は高すぎたようです。ブレーキをしてからリリースを終えるまでの部分で減速が弱く、1コーナーや最終コーナーでオーバーラン気味。ただ、スピードが落ちるところではグリップは高く後ろに引っ張られ、なんだかチグハグな走りになってしまいました。
■ フリー走行2
2本目は空気圧を少し落として走ってみたところ、自分のリズムで走りやすくなってきました。そこで分かった(感じた)こととしては、「K1に比べて、立ち上がりのスロットルオンでバイクが立ちにくい」ことです。もちろん、バイクや乗り方によらない一般論ではなく、自分のバイクで自分の乗り方、そして自分の感じ方での話です。
グリップはK1とSC1のどちらが良いかと聞かれても、自分レベルでは「どっちも良い」くらいしか分かりません。どちらが好みかと聞かれると「K1」ですかね。K1の方が、スロットルを開けていくときにバイクが起き、パワーが路面を「掻く」感覚が強く、ビシッと安定する気がします。
では、SC1は同じように開けると滑るのかというとそうでもなく、同じように開けると小回りをして立ち上がっていきます。左コーナーや最終コーナーの立ち上がりではそれが顕著で、普段外側いっぱいまで使いがちな自分でも、意識せずイン側で走れてしまいます。逆に、バイクを起こして外側まで使って立ち上がるには意識しないといけません。
おそらくですが、サスのセッティングの変更でSC1でももっとビシッとさせるような走り方はできると思いますが、この日はそこまでには至りませんでした。
午前中でのベストタイムは、26秒61。直前のサシ塾で交換直前モノのタイヤで25秒をかすったので、前後SC1ならまたフラットくらいは出るんじゃないかな…なんて思っていましたが、なかなか簡単にはいかないものです。
■ タイムアタック
午前は意外と苦労してしまったので、午後はなんとか挽回したい!
そしてタイムアタックがスタート。1クラスの台数自体が少なかったり、早めにタイムを出して切り上げるライダーも居たりで、かなりクリアが取れました。しかしながら、3周目に出した26秒35(ベストの0.36秒落ち)を超えることができず10周を完了。
周回数 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
タイム | 26.61 | 26.4 | 26.35 | 27.51 | 26.54 | 26.63 | 26.54 | 26.57 | 26.45 | 26.44 |
公式タイムではどうなっているか不安。
周りのタイムを探ったり探られたりしていると公式結果の発表が。
今回は良い方にタイムが動いていて、26秒26が記録されていました。
なんとかポールポジションもゲット!
■ K-RUN GP
スターティンググリッドに着いて、「この暑さの中、本当に25周走るのか…」という思い。ただ、ブリーフィングで塾長からも言われたように、バイクや人間の調子が悪くなってきたと思ったらピットインするのも勇気ある行動だと念頭におく。
そして、塾長によってフラッグが掲げられ…
あれ、隣の二人が動いてる??
――いや、まだフラッグは降り下ろされてはいない
ここでフラッグが振り下ろされてスタート!
先月はクラッチを離すのが早すぎたのでそれに気を付けてクラッチミート!
隣の二人が戸惑っていたののもあって、なんとかトップで1コーナーをクリア!
後ろは誰だ!? とにかくミスをしないように安定した走行を心がける。
1周目も無事トップで帰ってこれた。
どっちにしたって1周、2周で振り切れる相手ではない。それに今回はいつもより長い25周。最後まで安全に走り切るのが最優先。特別なことはせず、かつ全体としてベストを尽くす!
3周目に入ったところで26秒台。後ろは振り返らずに自分のペースで走行。単純にペースを抑えるのではなく、自分が気持ち良く走れる“リズム”で走ってみることに。
コース上で自分が好きなのは1コーナー進入から帝王進入に向けての加速の一連の部分です。
1コーナーのブレーキからリリースの部分。
ブレーキ開始に合わせて、左側のステップバーに対してつま先を左下(左外)に入れるようにして、その反動で踝をステップホルダに押しつけます。それ以外もアウト側の身体をメインにしたホールドでアウト側に重心を置いておきます。本当はイン側は膝を開いてステップだけでホールドしたいのですが、自分の場合イン側のハンドルに力を入れずに減速に耐えるには、どうしても両側の膝で支える方が楽なのでそうしてしまいます。
ここでイン側の足が開けば原田哲也選手に似ていると公式レポートで書いてもらっていますが、確かにイン側の膝を開けるとカッコイイんですよね。膝を閉じるのに慣れると、「閉じる」→「開く」をバンクのきっかけにしていたりして、なかなか切り替えは難しいです。
その後、ブレーキリリースと同じタイミングで、アウト側を強くホールドしていた力を抜くと自然にイン側に重心が移ります(元々身体の位置自体はイン側に置いてあるので)。写真を見ても、ブレーキング中はアウト側の上半身は縮こまって相対的にイン側の肩が上がっていますが、リリースしたところでアウト側の身体の力を抜くとイン側に力が落ちてバイクがバンクしていってます。
自分は比較的肩を入れてアウト側に背中を向け気味な走り方ですが、シートのイン側部分にできるだけ重心を置いてタイヤを潰すような方向性の走り方ということもあり、そういうフォームになっているんだと思います。バイクをバンクさせることについても、「イン側に荷重を移す」ことをしようとしているのであって、「車体を傾けよう」という意識はあまりありません。
こういう走り方になったのは、10年ほど前の数年間、RIDERS CLUB誌を読んでいた影響があるんだと思います。ただ、自分はイン側ステップの踏み込みも使いますし、今は色々採り入れた結果のオリジナルの走り方になっています。ブレーキをリリースしきるタイミングで身体を開くようにすると良さそう、というのも最近考えているテーマの一つです(特に左コーナー)。
そうこう走っていると、10周目に最終コーナーでSさんが転倒。あまり転倒されない方なのでビックリしました。ただ、本人は無事なようだったのでひと安心。
イエローフラッグがその3周後くらいに解除された。後ろはgaiさん。この日はスプロケをショートにした後のベストを出しているので油断は禁物。ギア抜けやオーバーラン等のワンミスで順位が入れ替わってしまう可能性は十分にある。
イエロー解除後にすぐに26秒台を出すのではなく、2周ほどかけて徐々にペースを上げて26秒台を回復。その後はK-RUN前半同様に自分のリズムで走ります。
今回は25周あるのでバックマーカーのライダーに追いつく台数も多かった。その中を無理せず抜きながら残り周回を消化していきいます。
去年は今よりも確実に遅いペースで走っていても、残り周回数を示すボードを見ながら「まだか、まだそんなにあるのか」と思いながら走っていましたが、今回はあっという間に残り1周まで来ました。
そして、ラストラップ。しにちさんが見えてきた!と思ったら、最終コーナーでGSX-R1000のKさんが転倒。こちらもご本人は無事だったようで安心しました。Kさんは恐ろしいほどのペースでタイムアップされています。今後はもう同じクラスのライバルになってしまいそうな素晴らしい方です。
最終ラップはイエローのままチェッカーフラッグ! 目の前のしにちさんがものすごい伏せています( ̄▽ ̄;)
レースを終えて健闘をたたえ合い、カメラに視線を向けるgaiさんと自分。そして後ろでは「え?なんですか?」と言っていそうなエイトさん(笑)
今回はタイヤを変えたこともあり苦労しましたが、長いK-RUNはとても楽しく、充実した一日でした!
皆さん、お疲れさまでした!!
周回数 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
タイム | 29.29 | 27.32 | 26.85 | 26.83 | 26.58 | 26.42 | 26.39 | 26.74 | 32.21 | 56.96 |
周回数 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
タイム | 29.85 | 27.18 | 27.12 | 26.76 | 26.38 | 26.68 | 26.82 | 26.94 | 28.67 | 27.71 |
周回数 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | |||||
タイム | 26.84 | 27.22 | 26.88 | 26.76 | 34.86 |
写真:梨本塾:http://kei74moto.client.jp/
(走行写真は梨本塾オフィシャルの写真を使用させていただいています)
○タイヤ使用状況:
F:DIABLO SUPERCORSA SC1 80 LAPs (0.6時間)
R:DIABLO SUPERCORSA SC1 80 LAPs (0.6時間)
○サスメモ:
FIN: S→7.0 / FTEN: H→1.0 / FCOMP: H→1.0
RIN: S→6.0 / RTEN: H→1.5 / RCOMP: H→8.0